
新潟のママにおすすめするお店やサービスを紹介する「びよりshop」。第3回目は、三条市の子ども服セレクトショップ「poupons(以下プポン)」です。世界中の子ども服ブランドを取り扱うショップの魅力をびよりライター丸山さんがレポートします。
はじめまして、ライターの丸山です。春の気配がうれしい今日この頃。毎日をイキイキと過ごす、子育て世代におすすめのお店を紹介する「びよりshop」も、あっという間に3回目を迎えました。
今回は三条市の子ども服セレクトショッププポンさんにお邪魔しました。ヨーロッパのブランドを中心に、とってもかわいいデザインの子ども服が並ぶ店内は、見ているだけで楽しくなる、まさにワンダーランド。ついつい取材を忘れて、自分の好きなデザインをあれこれ手に取ってしまいそうになりました! その魅力的な服たちには、ただかわいいだけじゃない、子どもの成長を温かく見守る、オーナーの強い思いが込められていました。
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三条発!全国にファンを持つ子ども服セレクトショップ
県内各地から足を運ぶお客様はもちろん、通販を通じて北は北海道、南は沖縄まで全国にファンを持つプポン。お店がある場所は、大きな商業施設内や商店街ではなく、アクセスが便利な幹線沿いにあるわけでもありません。

「わざわざベビーカーを積んで車で来てくれたのだから、買うものがなかった、ということがないよう、満足して帰っていただきたいから、品揃えには力を入れています」と話すのは店主の佐藤美奈さん(42歳)。店頭に並ぶ子ども服は、ヨーロッパのブランドを中心に全部で70ブランド以上。「東京でもこれほどの品揃えのセレクトショップはなかなかない」と、首都圏から新潟に帰省するたびに来店するお客様も多いそうです。ベビー向けから160cmまでと幅広いサイズの洋服や、肌着から靴、アクセサリー、雑貨など豊富なアイテムの中から、普段使いから特別な日のための一着、さらに贈り物用まで、用途やサイズに応じて購入の相談にのってくれます。
世界中のかわいい子ども服からオリジナルブランドまで!
佐藤さん一押しのブランドがフランスの「PETIT BATEAU (以下プチバトー)」。全く物販の仕事をしたことがない会社員だった佐藤さんが、この世界に足を踏み入れるきっかけになったブランドです。
「第二の肌と言われていますよ」と出してくれたプチバトーの肌着は、柔らかい肌触りと、軽さ、そしてさりげないデザインのかわいさが秀逸。佐藤さんが絶賛する意味がすぐにわかりました。

プチバトーの肌着との組み合わせにお勧めが、3ヶ月から3歳まで履ける「mimi poupons」のフリルパンツ。その名の通りプポンオリジナルブランドで、10年以上前に開発し、今では大手セレクトショップのビームスをはじめ、全国約40店舗に商品が置かれる人気ロングセラー商品。特に女の子の出産祝いにプチバトーの肌着とフリルパンツのセットを贈る方が多いそうです。

本物を長く大切にする文化を伝えたい
子ども服というと、汚してしまいがちだし、すぐにサイズも合わなくなってしまうので、"いいもの"を取り入れるのはちょっともったいないかも...と正直思ってしまいます。
「でもいい服はデザインの良さももちろん、傷みにくく、肌触りもいい状態が長くキープされるので、お下がりにしても喜ばれるし、長い目で見たらそんなに高い買い物ではありませんよ。実際、わたしが娘に買った服は、今5代目まで引き継がれています」と話す佐藤さん。店主としてだけではなく、二児の母ならではの実感や経験が随所に感じられるのも、このお店の魅力の一つです。 「かわいい服を着せてもらった記憶や写真が残っていると、大人になってから『お母さんはこんなにかわいい服を着せてくれていたんだ』と思えますよね」と佐藤さんは続けます。
フランスは「小さいときから本物を着させる、物を大切にする心を育む」という服育の考えが定着しているといい、そういう思いを伝えていきたいと最近は強く感じているそうです。

販売未経験からセレクトショップを立ち上げて15年
プポンは今年、オープンして満15年の節目を迎えます。 もともとは会社員で、販売の仕事は未経験だった佐藤さん。お店を立ち上げたのは、フランス人の旦那さんと国際結婚したお姉さんが、出産のために帰国していたことが転機でした。
「姉と一緒に赤ちゃんの雑誌を見て、なんて子ども服はかわいいのだろうと思って。そこで、フランスの商品を輸入して、フリーマーケットなどで売ったらとっても好評でした。1年間チャレンジショップをした後、思い切ってやってみようとここのお店を借りました。最初は半分の面積でしたが、徐々に今の広さになりました」。
立ち上げた時は独身で、お客さんにもアドバイスをもらいながら仕入れをしていたそうです。現在小学生と幼稚園児のお子さんを持つ佐藤さん。子どもを授かってからは、使いやすさが実感できて、さらに自信を持ってお勧めできるようになったそうです。
「自分がいいなと思って仕入れたものがお客さんに喜んでもらえたり、お客さんのお子さんの成長が見られたりするのがとっても楽しいです」と話します。

買い物だけじゃない。子育てで忙しいママの癒しの空間に
今年は、新たな取り組みとして、プポンで購入した服はもちろん、別のお店で購入した服も販売できる、子ども服のフリーマーケットの開催も企画しています。「大切に着ていた服を、また誰かに喜んで着てもらいたい」そう思うプポンのお客様たちの多くの声から生まれた企画で、6月に三条市のステージえんがわで開催されます。
「子育て中のママはずっと子どもと向き合っていて大変です。だからここに来ると癒されるという声もいただきます。本当はもっとゆっくりお買い物してもらいたいたくてプレイルームみたいな空間も作りたいし、これから改善していきたいと思っています」 熱い思いを秘めた佐藤さんの挑戦は、これからもどんどん広がって、たくさんの親子に幸せを届けていくことになりそうです。

<取材を終えて>
大人も欲しくなるほどの絶妙なセレクトにワクワク
最初、独身の自分が子ども服の魅力をどれだけキャッチできるかな、とちょっと不安でした。でも、佐藤さんが心からいいと思っているものを販売しているという迷いのなさと、素敵な子ども服の数々に、気づいたらあっという間に魅了されていました。
「これ大人のラインナップも欲しいですね」「かわいい!」何度言ったかわかりません。ここに来たら、きっと親子で心からワクワクするアイテムに出会えると思います。
最近はパパとお子さんの二人で来店するシーンも多いそう。ぜひ、男性も気軽に訪ねてみてください。
ベビーからママまでのセレクトショップ POUPONS
住所:新潟県三条市東裏館2-1-34
TEL:0256-35-2075
営業時間:10時〜19時(日曜・祝日は18時閉店)
定休日:年末年始、夏季休業あり
駐車場:4台
丸山智子
ライター

写真撮影:内藤雅子